不妊治療による退職を選択した理由について

 

最近、正社員の仕事をやめました。

 

 

退職理由は仕事と不妊治療の両立が難しかったこと、後は単純に休みたい時にある程度、休みが取れるような働き方を今後していきたいと思ってしまったことの二つ。

 

 

ニュースで不妊治療によって退職する人、結構多いって報道を見たことがあるのですが、

不妊治療をしていると確かに仕事との両立が難しい部分を多く感じました。

 

 

今回は私が、不妊治療によって退職を決めた理由などをお伝えしていけたらと思います。

 

 

私は不妊治療3年目、タイミング法、人工受精、体外受精にチャレンジしてきました。

 

今までの治療歴と簡単な経歴ですが、

2019年4月に旦那と入籍(33歳)、2019年8月(34歳)から妊活の為にクリニックに通い始めました。

すぐに妊娠したらギリギリ35歳より前に出産できると思い、入籍4ヶ月で自己流のタイミング法から、クリニックの指導のもとのタイミング法に切り替えました。

 

タイミング指導をしてもらいながら、各種検査を受けて、特に大きい問題を指摘されることもなかったのですが、妊娠せず…

その後は人工授精を4回実施した後に体外受精へチャレンジ。

初めての体外受精はクリニックに通い始めてちょうど1年経過した2020年8月(35歳)でした。

 

 

 

ちなみに不妊治療で病院に通いながら、フルタイム正社員で働いてる方は多いと思うのですが、働きながらの病院への通院ってどうされてますか?

 

通うのが結構大変なんですよね…

 

例えば初期の段階でも月経中しか出来ない検査があったりして、それに合わせて通院しないと

そもそも検査さえ受けることが出来ない。

 

最初はそういうことを調べる前に病院に通いだしたので、結構大変だなって思ってしまいました。

 

有給を直前でも取れるお仕事をしていたらまた違うと思うのですが、私はサービス業に従事していて、勤務が決められている日に出勤していないと仕事にならないので、正直言って直前にお休みを頂くことは本当に迷惑でしかありません。

 

不妊治療をしながら仕事をしていくにあたっては、どういう内容の仕事をしているか、あとは有給の取りやすさとかがすごく重要なことだなぁってしみじみ思いました。

 

急なお休みに関してはお子さんがいる家庭でも、仕事で周りの人に迷惑がかかってしまう場合が多いと思います。だけど、例えばご主人や家族のサポートで乗り切れる場合だってあると思うんですよね。

その点で言うと、不妊治療は通院するには本人が必ず行く必要がある。笑

 

すっごく当たり前のことなんですが、こういう所でも仕事との両立が難しいのかなって思います。

 

 

私の通っていた不妊治療のクリニックは仕事との両立をコンセプトにしていて、今回、退職を機に転院することにしたのですが、人工授精までは比較的に通いやすかったです。

 

土日は少し開院時間が短くなるのですが、平日は木曜の定休日以外は8時から21時までやっているので、19時半が仕事の定時の私でも人工授精を20時過ぎてから行うことが出来ていました。

仕事が終わるのが遅い時間になってしまう人でも通いやすい診療時間で大変助かりました。

 

ただし、人工受精の男性の精子持ち込みが当日の8~10時と16時~16時半の時間での限定です。

うちの場合は主人が割と時間の調整がつきやすい仕事をしているので可能でしたが、

この時間設定だと難しい方も多くいると思いました。

人工授精の日程はギリギリに決まるから、これに対応出来ない旦那様も多いかもしれません。

 

どっちにしろ、なかなか仕事との兼ね合いが難しいのが不妊治療だと思います。

お金も必要だけど、通院する時間も必要で、年齢や状況によってはタイムリミットを気にしながらの治療…

 

そして4回の人工授精で妊娠できなかった私が、体外受精に挑戦しようと思った時、ついに仕事との兼ね合いが難しくなってきました。

 

 

通っている病院が体外受精だと日中の受診しか行っていないこと、私の職場が木曜定休だったのですが、通っている病院も木曜定休であること。

後は採卵って調整できる病院もあるのかもしれないけれど、基本的にはある程度通いつつ、卵の育ち具合を確認して日程を直前に決めていきます。

だから直前まで採卵の日程がわからない…

 

このようなことから、結局は突然休み取ることでしか治療のステップアップするのが難しい状況になってきたのです。

そもそも私の場合はシフト制で1ヶ月半前から休みを決めているのと、業務内容の一部が完全予約制だったので、突然休むと業務に支障が出てしまう、十分な人員で仕事をしている訳でもないので、出来るだけ仕事は休まずに治療をしたかったのです。

 

転院も考えましたが、突然お休みや早退をしないで治療を出来そうな病院は、体外受精になってくると見つからず…

それだったら家の近所で通いやすい今まで通っている病院で、まずはチャレンジしてみようと思いました。

 

 

そしてついに2020年の8月、少し一般的な会社と夏休みの日程が異なっていたおかげで、病院の夏休み期間にかぶる事がなかったこと。それに加えて数日間の連休がなんとか自分の身体のリズムとも合うタイミングだったこと。この二つの条件が合わさったことで体外受精にチャレンジすることが出来たのです。

これも正直、自分の周期と合わなかったらチャレンジすらできなかったと思います。

 

 

今度こそきっと結果が出る‼︎そう信じて望んだ採卵でしたが、

 

 

結果、撃沈…

採卵はできたのですが、受精させることが出来なかったのです…

6つ採卵できた卵が5つ多受精、1つは受精せずでした。

ちなみにアンタゴニスト法でした。

 

 

この時、採卵さえ出来れば、とりあえず凍結させておいて、卵を戻していけばいいんだし、良いタイミングがあれば、そこはな

んとかお休みを頂くか、もう最悪は突然休んででも胚移植をしようと思っていた、私の計画は見事に崩れ去ったのでした。笑

 

 

まさかの受精卵が0

 

 

当時はそんな想定をしていなくて、(あまりにも無知でした。ほぼ人の体験談とか、Twitterとかも調べたことがなかったので)受精卵すら出来ないなんてことが、あると思ってもいなかったのです。

 

ほんとにノー天気だったというか、何も考えていないというか…

正直言ってびっくりでしかなかったので、結果を聞いた後にその足で主人と食事に行ったのですが、2人で話し合っても、今後どうしたものかと考えがまとまらない。

 

主人はイマイチ状況が理解出来ていないようで、なんだか的外れな発言をしていたし、

私は私で、ちょっと想定外すぎて思考停止していました。笑

カオスな状況でした。

 

 

病院の先生には多受精であれば、次は顕微鏡受精でやってみようとの提案をされましたが、

そもそも採卵に合わせて突然のお休みを取るのが難しい状態だったので、とりあえずは保留して人工授精にステップダウンすることにしました。

 

そこから2回、計6回目の人工授精でなんと妊娠判定‼︎

 

しかし、胎嚢確認後の心拍の確認ができず、初期流産で終わってしまったのです。

 

 

この時、本当に全然思うようにいかない不妊治療に若干諦めの気持ちも出てきてしましました。

人生の優先順位もまだ定まっていなかったように思います。

 

だけど流産したものの、とりあえず妊娠は出来たし、もしかしたら人工受精でも妊娠できるかもしれない!

 

その思いで、そのまま人工受精を継続しました。

 

 

本当はこの時点で既に仕事を辞めるかどうか一度しっかり考えて、会社にも辞める方向でお話をしていました。

ただ、仕事の状況(慢性的な人員不足)もあり、辞めるのも迷惑がかかること、

今後また体外受精にするにしても、不妊治療には多額のお金がかかってくる可能性が高いこと、

今、治療のために仕事を辞めてしまうと産休・育休を取れなくなってしまうこと、

このような理由もあり、この時は退職させずに仕事を続けることにしたのです。

 

 

ただ正直、仕事にストレスを感じていたのと、旦那が土日休みなので、月に1回くらいしか休みが合わせられないのも不満で、これでいいのかなと漠然と思ってはいました。笑

 

でもなんとかもう一度妊娠をして、出産までこぎつけたい‼︎

その思いから人工受精を続けました。

 

 

そして結局のところ、結果は出ずでした。

流産の後に4回の人工受精を行った後に、もはや年齢だけ重ねてしまうこの現状に、もう仕事を一旦辞めて治療に専念しようと思ったのです。

引き継ぎなどもあり、決断してから5ヶ月程は仕事をして、先日ようやく最終出勤日になりました。

 

 

今、私はこれまで仕事をしていて貯まった有給を約2ヶ月分、消化中です。

 

時間が出来たので今回、ブログとして私の退職理由を残してみました。

 

 

もしも、これで治療の成果が出なければ仕事もしてない、子どももいないという状況だけが残ってしまいます。そして不妊治療には多額の治療費も必要です。

 

 

だけど、時間は待ってくれないし、仕事やお金のことは今後なんとかしていくとして、とりあえずは不妊治療に専念して、あとはもう少し夫婦の時間も大切にしようと思っています。

 

 

先のことはわからないけれど、とりあえずは前向きにまずは不妊治療に取り組んでいきたいと思います。

 

 

長い上にあまりまとまっていない文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。